2012年05月12日

「ガレキ騒ぎ」その後の小豆島


    ついこないだ小豆島に引っ越した sihoさんからのメールよえい


【決議文全文】
「東日本大震災で発生した災害廃棄物の受け入れに関する決議」
 平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、マグリチュード9.0という世界最大級の地震が発生し、東日本の太平洋沿岸を襲った大津波によって甚大な被害をもたらした。
 その後、全国各地から被災地の復旧・復興に向けて様々な支援が続けられており、わが町でも緊急商法援助隊や職員の派遣、義援金や救援物資の受付・搬送などの支援を行ってきた。
 しかし、いまだに膨大な量の災害廃棄物が処理されずに積み上げられている状況であり、復旧・復興に向けて大きな障害となっている。被災地の1日も速い復旧・復興の為には、斯うした災害廃棄物の処理が求められているところであるが、放射能汚染に対する懸念等から、災害廃棄物受け入れに対しては、国民の間でも賛否が分かれている。また、国からの要請は重く受け止めなければならないが、判断材料が足りないのが現状である。
 よって、東日本大震災において発生した災害廃棄物の受け入れに関し、本町議会は、本町に対し、まず、国や香川県をはじめとする関係機関と十分協議し、放射線量の測定等十分な体制を整え、住民の不安解消のため情報公開に努め、説明責任を果たすとともに、その上で本町として出来うることを積極的に行うことを要請する。
提出者:山田建之
賛成者:川口幸路、泊 満夫、川本貴也
【決議文終わり】

この土庄町の瓦礫受け入れ検討をきっかけに、「東北・日本に小豆島が何ができるか?」の話し合いを呼びかけ話し合いました。
移住者のみで入れ替わり立ち代わり計14名の集まりでした。
数名のまとめを引用し、シェアします。

 初対面の方もおり、まずはみんなで自己紹介。
千葉の柏から小豆島に一ヶ月ぐらい前に引っ越してきた家族もいた、
柏はかなり高い放射性数値が出ているところで、福島第一事件から移住に一年以上かかったのは家族の理解が得られなっかたからそうです。個人でガイガーカウンターを購入し、家の周りを測り子どもの将来を考え移住を決めたそうです。こっちに越して来てから少しずつ家族が理解してくれているみたいです。

話し合いは、

○瓦礫の処理の流れを知りたい。
  瓦礫はどこのが来るのか?
  放射性物質は含まれてるのか?
   もし含まれているなら処理は何所でどのようにして処理をするのか?
   最終処分場はドコ?
   フィルターを始め焼却場の管理、測定の仕方、
   灰の処分法は?

○島田市の試験焼却結果から煙突から出るCs137のバグフィルターによる除去率65.2%だったが、
 小出教授の試験結果では約100%補足出来るのこと。 
 もちろん徹底した管理状況下で。
 実際の焼却施設で試さないと結果が分からない、
 100%ではない多少あるこの多少をどこまで容認できるかを皆さんが判断していかなければならない。
 と小出教授は語っている。
 管理が徹底される保障はないから不安。

○政府が瓦礫をどのようにして処理していくかという全体像を明らかにして欲しい。
 その場しのぎの政策ではなく。

○瓦礫の安全性?!
     政府の3・11後の対応 
     例えば線量のしきい値をあげてしまい、
     その政策で強制移住地域が狭まり、
     大多数の被爆者が出てしまったこと。

     食べ物の汚染そして放射性物質の拡散をまねいている。
     安全対策が余りにもずさんというか、考えていない政策のため、

     政府の「安全」は、まったく信用できない。


    安全な瓦礫?
       本当?!って思ってしまう。
       実際にトラックに積むときにどうやって線量を測るの?

○瓦礫を動かす必要性に疑問
       実際、瓦礫は瓦礫置き場に山積みになってるのこと。
       建物が有ったところはサラ地になっていて建物は建てられる状態。
       建てられないのは、防波堤をどうするかや、土地の買い上げが進んでないからと、
       ちゃんとした政策がたてられてないせい。

       瓦礫じたいは遠隔地に運送し処理するより、
       近隣で処理する方が有害物質の撒き散らしにもならいし雇用にもつながる。
       運搬費用もかからない。

○瓦礫を受け入れるのではなく、
  人を受け入れたらいいのでは?
  島の過疎化がすすんでいるのだから。

  瓦礫の運搬や焼却炉の改造にかかる費用を、
  空き家の整備・
  移住疎開のサポート・
  移住者の雇用づくり(田畑等)にあてる。

○町に対しての意見の期限はいつまでなのか?

島を裏で牛耳る存在がある
   長いものに巻かれろ体制なので、
   反対運動したところで潰される。

◎こういった情報も不確かで情報のでどこも明らかにした上で、
 情報を共有していける場(ネット上でも)を設けて行くことが大切。
  

  近いうちに「楽しく繋がる小豆島ブログ」を介して開設する予定です。



瓦礫受け入れ賛成の意見もあったため、
様々な意見に対して、オープンに、平等に耳を傾けることの大切さを改めて認識しました。

これからの時代を担ってゆく世代として、
小豆島に住む住民(住んでいなくても小豆島が好きな人も)として、
島のよいところ、好きなもの、大切なものをどう将来に残し、
どういった行動や選択をして、個人としてだけでなく、
仲間として活動をしてゆけるのかを具体的な絵にしてゆくのがこれからの動きになりそうです。

今回、土庄町での瓦礫の受け入れを議会で可決されたことがきっかけで、
とりあえずみんなで話せる場を、と集まりましたが、
瓦礫受け入れの反対行動に集中するのではなく、
今、そして将来に笑顔がたくさんある地域にするために何ができるのかを考え、
楽しくつながり、活動できてゆければいいなという思いを持っている人が多くいたように感じました。


 土庄町住民生活科 椎木孝さんに電話したところ、
     現在の段階は町議員会が模索の提案「東北支援をしたいので、瓦礫受け入れはどうや?」を町にし、
     それを受けた町が町民に対して「東北支援の方法」を意見要求してる段階のようです。

     政府には「瓦礫受け入れはどういったものなのか?説明して欲しい」の要請を出してる段階のようです。


 上記(○)のことを質問したがそんな段階ではないので明確な答えはまったくなかったです。
 
 町が集めた情報を閲覧できる場は設けてるのか?
 を聞いたところ
 「設けてないです、これから設けていきたい」
  のことです。

その情報・意見を元に事を決めていくのだから、町民にも共有すべきである。
そうあって欲しいけど、
実際途中報告はないまま、
議論もされないまま、とりあえず調査ということで、視察が行われています。2回目の視察後すぐに全体協議会が開かれます。●の存在が気になりますが…。

現在、土庄町総務課及び町議会宛に多くの問い合わせと抗議がなされています。
話し合いは皆無に近い状況なので、
誰が、いつ、何を、どうする、といった基本的なことに返事ができない状況。
また、問い合わせの多くは県外からで
議会としては町民あるいは島民からの声でないと響かない。
また個人よりも組織で動きたいところですがきっかけをつかめていません。
島のひとのほとんどはこのことを知りません。

瓦礫の受け入れに対して不安に思う気持ちを持つ人が多くいる中で、
十分な説明もなく進んでいく土庄町の議会の様子は、
これから政治的な動きがどうなってゆくのか分からないため、
ポジティブなエネルギーを保ちながら、どんなスピードで、
どのような活動をしてゆけばよいか見極めてゆくのが今後の課題のように思います。





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                            おとなたち!ガンバれや!!








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Posted by ヨイヨイ at 14:26│Comments(5)脱原発
この記事へのコメント
土庄町…豊島の問題を、忘れたのか!
「第2、第3の豊島をつくらない」と…

ガレキ受け入れは、放射能の問題以前の、廃棄物問題でもある。廃棄物をホイホイ受け入れるようなこをやってはいけない。
Posted by あるみさん at 2012年05月13日 00:01
ホントだよね
低レベルのおっさんたちはすぐカネに転んでしまうから
油断も隙もない。
薄っぺらい「復興支援」の名のもとに・・
Posted by ヨイヨイヨイヨイ at 2012年05月14日 11:14
土庄議会でかってに事が進んでいるようだが、ガレキを持込もうと考えている地元住民には一切の説明はありません。定期的に発行される議会広報紙になにかしら載っていましたが・・・町役場は国からきているのは二年以内に既存の施設で受け入れとの事で、今ある施設は限界にきているので、国の言う既存の施設ではありえず、新規に作るとしても、二年では不可能との事です。町役場は町と議会では、アチラはアチラ、コチラはコチラと曖昧回答です。
しかしこの問題は土庄町の議会だけで勝手に進んでいるが、町ではなく島全体の問題であり、ひとつの町議会だけで進める問題ではない。

みなさん地元住民には、なにひとつ知らせないまま、土庄町議会は事を進めようとしています。地元の住民はなにも知りません。
Posted by 現場 at 2012年05月21日 14:18
ホントに酷い話ですね。ガレキ受入れは地元だけの問題じゃないと言う事を全然解ってないです。海も空も繋がっていて一つだと言う事を知らない・・無知なのおっさんどもにカネバラまいて・・政府のやり方は汚い!!放射能・・地球規模で考えなきゃね。地球は小さい。。。。
Posted by ヨイヨイ at 2012年05月21日 20:30
放射能は微量でも害がある。
千葉県から岡山に避難した時に放射能被害とわからなかった症状が数カ月経って、放射能による皮膚炎だったとわかった。
被害などないと言っていた30代の家族は心臓、肺、肝臓に異常が発見された。
放射能を浴びていない瓦礫はない。しかもアスベストなどの猛毒も含まれているものを燃やして、誰が安全でいれられるのか・。
金に狂った人達、無知な人達が、日本の土地を壊滅させていってる現状だ。
Posted by MINI at 2012年06月01日 19:56
 
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